君に会わせたい人がいるんだ。
5年前 心臓発作で倒れたきり 植物人間になってしまった
鳴海先生の奥さん。
後藤先生 くだらん質問だが 答えてくれるか。
しょう子は 生きている? 死んでいる? どっちだ!
突きつけられた質問に ツバを飲み込むだけの コトー先生。
5年前 りょう子のオペは 僕が自ら執刀した。
( 中 略 )
身内のオペは止めといたほうがいい。冷静な気持では 行えない
だろう とね。だが僕は その忠告を無視した。僕が助けずに誰が
妻を助けるか。 僕は医者だ。1番大切な人を救わずに 誰を救う
その結果がこれだ。(略)医者が人である限り オペに絶対はない!
わざわざ コトー先生に自分の妻を会わせた 鳴海先生。 先生の医者としての
見識の高さ 愛情を知らされましたね。 私たちは 鳴海先生を誤解していたよう
です。タイプの違う やはり優秀な先生・・・・・。
いいドラマというのは キャラクター創りも 肌理が細かいものなのです。
☆ ☆
刻々と彩佳の手術の時間が近づいて 落ち着かない島の人たち。
手術後を そのまま残しておきたい。・・・・後に自分が診るであろうがん患者さん
のために。 がんを軽く考えないために・・・・。
彩佳さん特有の不安と勝気の表現なのかな。いずれにしても 真面目で強い人
です。彩佳さんは・・・・・!!
にぎりしめるお守り。 ピースサインで手術室に入りました。
・・・・・ 島では診療所にみなが集まっています。
島が無医村だった頃の苦労も 良く知っている看護師の彩佳さん。
彩佳さんの 看護師としての働きの結果が 島の人の心を一つにしているのです。
! !
手術中 少なからず常軌を失していく コトー先生・・・・。
冷静な 鳴海先生・・・・。
がんの転移も認められず コトー先生は浮き足立ちます。
医者が人である限り オペに絶対はない。
昨日の 鳴海先生の声が甦ります。 ふと 不安になるコトー先生。
吹き出る血に あわてます。
この患者が 星野彩佳であることを忘れろ!
目の前にいるのは ただの乳がん患者だ!
患部だけを診ろ! そこだけに集中しろ!
∽ ∽
待っている彩佳の両親に 手術の成功と転移は認められなかった由 伝える
コトー先生・・・・。見るからに憔悴しきっています。
コトー先生・・・・・。
憧れの視線をコトー先生に送る剛洋。
このコトー先生との対比もちゃんと描いています。
優秀なコトー先生・・・・。でも深く患者に関わってしまう コトー先生には とても
つらい執刀でした。
人の命を救うということは 本来人間が踏み込んではいけない領域
に足を踏み入れることだ。 そこに 感情が存在した時 人は大きな
間違いを起こす。 ( 略 )
島の人たちを家族だと思って 治療してきたといっていた。
( 略 ) そんなことができる訳がない。
家族というのは その人間の人生のすべてを背負うということだ。
たった1つの命でさえ それを背負うことが どれだけ重くて苦しい・・・
鳴海先生は 現在進行形で良く知っているのよね。
だから苦しさゆえに コトー先生を非難する。
君がやろうとしていることは 所詮偽善だ。
島の人間が家族だと? ふざけんじゃない!!
本当に思っているとしたら それは 君の自己満足だ!
(略) 医者は 患者と家族にはなれない! なってはいけない!
きっと コトー先生に鳴海先生は ずーと苛立ってきたのね・・・・・。
その気持も分ります・・・・。冷たいビルの病院と植物人間の妻が眠る家との往復。
そこに 空を仰ぎ 風を感じるゆとりが 無いような気がします。
コトー先生には 島の大きな自然という 味方がいます。
先生は 時々1人で 海を見ていることがあってね。
診療所の和田さんが 話しています。
声をかけるのも ためらわれるような 淋しそうな背中をしとるんです。
( 略 ) 島民と親しくなればなるほど あの人は苦しいんじゃないか。
人は誰でも いつかは 年老いて 死を迎える時がくる。
( 略 ) その時 先生はその死を 受け止められるのか。
正直 もっと楽に生きればええと思う・・・・・。
だけど・・・あの人には それが 出来んのじゃよ。
♪ ♪
コトー先生には 今回の手術は 人間としても 大きく成長する機会でした。
ずっと連絡もしていなかった実家の母に 電話をします。
鳴海先生の家族への愛を目の当りにして コトー先生も本当の家族を
強く意識したのかもしれません。
電話のこっちで 涙の止まらないコトー先生です。
やっときてくれたコトー先生・・・。どこの隠れちゃったのかと思いました。
彩佳の前に立ったコトー先生。 島に帰ってきたコトー先生。
先生の淋しさは 吹っ切れません。
今回のことで 医者であることの 怖さも知りました・・・・。
島は 喜びで湧いています。
医師であることの意味を問い続けるコトー先生。
剛洋に送った手紙のナレーションで ドラマは終焉に近づきます。
往診の毎日・・・。 病気を診ているはずの僕が 皆の笑顔に励まされている。
医者として。 人として。 生きる勇気をもらっているのです・・・・・・。
ここには 間違いなく コトー先生の生きる場所があります。
彩佳も来年には 島に帰ってくるでしょう。
和田さんも ミナちゃんと いいカンジになってきてるし・・・・。
吉岡さん ドラマと共にどんどん どんどん いい顔になってきて 自然体になって
きて・・・・。 それもやはり 島で撮影しているからじゃないかしら。
ドラマのストーリーも勿論癒しですけど 島の自然が皆を自然に戻してくれるのね。
コトー診療所の旗を 羽ばたかせたいる風は 今日も明日も
ドラマを観た人たちの心の中で そよいでいます。
謝! 謝!